居酒屋にもジャンル分けが可能になった昨今
一昔前の居酒屋というと、会社帰りにサラリーマンが立ち寄って安く飲める場所というイメージでした。
また、職場のみんなが集まって食べたり飲んだりといった親睦会で、和食から洋食までいろいろなメニューがあり、好きに注文して食べてもらえるからラクだとして、幹事を仰せつかった人がよく利用する飲食店でもありました。
けれど、昨今はこうした居酒屋のことを大衆居酒屋と言い、何らかの特徴があり、他と一線を画す特徴を持っている居酒屋とは一線を画す動きが顕著になっています。
昔ながらの庶民的な居酒屋が入りやすいという人は、50代後半から60代以上の男性に多く、それよりも若い世代は大衆居酒屋ではない面白い居酒屋を探すという、いわゆる二極化が進んできています。
東京には面白い居酒屋がたくさん
目新しいものが次々と登場し、流行を生み出す街と言えば、やはり東京をおいて他にありません。
そんな東京だけに、面白い居酒屋がたくさんあります。
こうした居酒屋のことを変わり種居酒屋とか、おもしろ居酒屋などに分類され、大衆食堂ではないということが分かるようにアピールしています。
特徴としては、食べる、飲むという居酒屋の利用の基本に加え、何らかの付加価値を備えた店になっているということです。
ハッカーがお酒を作ってくれる居酒屋
東京にはバーのようなおしゃれな居酒屋があり、カウンター席しかありません。
そのカウンターの中には通称、ハッカーと呼ばれるコンピューターに俄然強いスタッフがいて、ひたすらパソコンを触っています。
このスタッフ、実は注文を受けてお客さんの好みのお酒を作るバーテンダーでもあると言いますから、驚きです。
日替わりでバーテンダーを行い、バーテンダーでない日のスタッフはハッカーとして、お客さんから持ち込まれたパソコンの初期設定のやり方を教えてくれたり、動画の見方などを教えてくれます。
お酒を飲んでいる時なら、苦手なパソコンの設定も楽しく覚えられそうで、何ともうれしい居酒屋です。
ハッカーにはネガティブなイメージがありますが、システムやネットワークに強い人のことを言います。
提供するのは主にお酒と簡単な料理
このハッカー兼バーテンダーがいるお店は、お酒をメインに簡単な料理を出すだけですので、居酒屋の定義には当てはまっています。
凝った料理を出す居酒屋が多くなっている中、食べ物、飲み物以外の付加価値でお客さんを呼び込もうという点において、目の付け所が非常に東京らしいと言えます。
パソコンの設定や動画の見方を教われる場所で、まさかお酒を楽しめるとはなかなか思わないでしょう。